ANAのウェブサイトがリニューアルしたのはご存知でしょうか?
以前に比べるとすごくすっきりし、スタイリッシュになった印象がありました。
以前のごちゃごちゃしたページよりもログインしやすくなりましたし、何よりマイルでの航空券発券の手順が分かりやすくなりました。
ブログの趣旨とはちょっと違いますが、今回はこのANAのウェブサイトリニューアルについて面白い記事を見つけたので、ご紹介します。
ANAのマーケティング室の方のインタビュー記事なのですが、とても面白い内容になっています。
ANAの国内会員市場の飽和
日本では飛行機に乗る=マイルを貯めるという行為が一般化しているんでしょうね。すでに飛行機に乗る人は会員登録されており、増やすには全く乗らない人を会員にするしか方法がないわけで、これ以上の会員数の増加は見込んでいないようです。
現在のANAの目標は登場回数が少ない人にANAを選んでもらい搭乗してもらうこと。
私のように年に数回ツアーで飛行機を使うくらいのジャニオタは費用を抑えるためにLCCに流れがちなので、ANAの陸マイラーを増やすことはANAさんの目標にも合致しているのかもしれないな。とちょっとうれしくなりました。
利用頻度に分けたマーケティング
ANAでは「頻繁に利用する人」「中頻度で利用する人」「まだ接点が無い人」に分けで設計を変えているそうです。
私は「中頻度で利用する人」、修行僧さんたちは「頻繁に利用する人」にあたるのかなーと思うと面白いですね。大きい会社はマスマーケティングになりがちですが、個々へのアプローチを目指しているあたり、親近感がわきます。*1
国内線チケットの販売メディアはネットが半数以上
現在ANAの国際線航空券は半数以上がネット販売になっているそうです。やっぱりな。という感想がありつつも、今回一番びっくりしました。ネット普及率が高くなっているのもありますが、ネットショッピングが普通になった昨今、航空券のネット購入のハードルが低くなっているんですねー。
私も去年はネットで購入しましたし、会社での出張もネット経由だった気がします。旅行代理店だと色々レクチャーしてくれるので、最初は不安でしたがレクチャー内容だって、ネットで調べれば出てきますもんね。旅行代理店だとマイルを使いたいっていうのもためらわれるし、そうなるとネット販売が増えるのもわかります。
もう一つ面白いのが、ネット販売でも「決裁」はPCからの方が多いということ。スマホでのPVはどんなサイトも増えていると思うのですが、重要な部分で頼りにするのはPCということです。
しかし私は、ここにはからくりもあると思います。
良い例が楽天なんですが、PCとスマホで情報量が圧倒的に違います。とくに楽天はスマホで送料を調べるが大変なんです。
お店側はPCで注意事項を書いているので、読んでない顧客がわるい。と思いますが、スマホで見ると掲載されていないことが散見されますので、私はトラブルになりたくないとPCで見直すことが良くあります。同じことが起こるかもしれない。というのが、高額商品をスマホで購入に踏み切れないユーザー心理ではないでしょうか?
スマホ向けに見やすいサイトを制作するのは、ユーザーにとって良いことですが、情報差をつけられるのは勘弁してほしい次第です。
今後のスマホ市場の増加
とはいえ、デジタルネイティブ世代が増えることで、スマホやタブレットでの利用が伸びてくるのは容易に予想されますので、ANAのサイトも今後はスマホ向けにカスタマイズが進められると思います。ANAマイレージクラブのアプリリリースもそのための布石なんだと考えられます。*2
現状Androidだけリリースされているのは、審査が早い(軽い)からでしょう。appは審査が厳しくリリース時期を特定できないので、普通はappの審査が下りてからAndroidを申請するのが普通なのですが、早くリリースしなければいけない事情があったのかな…と考えます。
まとめ
ANAのマーケティングを意識しながらサイトを見ると視点が変わって面白い発見があるかもしれません。
このサイトも微力ながらANAさんのお役にたてればいいなーと思います。
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